ときめきメモリアル

『ときめきメモリアル』は、1994年にPCエンジンSCDロム用ゲームソフトとして、コナミから発売された恋愛シミュレーションゲームです。
恋愛シミュレーションのパイオニアで、ギャルゲーファンじゃなくてもタイトル名を知る人は多く、同ジャンルの代名詞的存在。
当時としては、OPから異例のフルボイスなど・・・その斬新さと面白さはプレイヤーに強烈なインパクトを与えました。

 

 

多数のゲーム機に移植されていて、

 

ときめきメモリアルforever with you(PS版)(サターン版)(Win95版)(ゲームボーイカラー)(PSP版)
ときめきメモリアル伝説の樹の下で(SFC)
があります。

 

 

発売当時は、ユーザーの前評判も高くなくてコナミさえ重要視していなかったらしいのですが、あまりの完成度の高さと斬新なシステムでPCエンジン専門誌2誌でのレビューの高評価などで注目されて、PCエンジン末期のソフトとしては異例のヒット作となり人気になりました。
自分も、『そのまんま東のバーチャルZ』のゲーム紹介コーナーを観た時に衝撃を受けて、PCエンジンDuoの購入を決めたくらいです。
現在までの恋愛ゲームに多大な影響を与えて、ひな形のような存在であり恋愛ゲームの最大のヒット作ともいえる作品でしょう。
サブゲームや隠し要素も盛りだくさんで、ゲームとしての完成度は高いです。

 

 

主人公は「きらめき高校」の、「卒業式の日に、校庭のはずれにある樹(伝説の樹)の下での女の子からの告白で生まれたカップルは永遠に幸せになる」というきらめき高校の伝説を聞き、憧れの幼馴染の藤崎詩織から告白されることを目標として、部活や勉強で自らを磨きながら高校3年間を過ごしていきます。
流れとしては、日曜日の夜にその週に何をするかの行動予定を決め、「勉強」「運動」「遊び」などのコマンドを実行することで各パラメーターが上下して進んでいきます。
女の子の電話番号は休日に友人の早乙女好雄から電話で聞き出すことができ、またその際好感度のチェックもできるようになっています。
電話番号を知っていれば、休日に電話をかけてデートの約束をすることができます。
デートの時には、会話での三択の選択肢が表示され、それによって女の子の好感度を上げていきます。
エンディングは、イベントの消化率やデート回数やパラメータに関わらず、卒業式までの時点でときめき度(好感度)が最高のヒロインから告白されます。

 

 

登場する各ヒロインには好みに対するパラメータが設定されているので、対応している能力が一定に達していないとそのキャラの告白はありません。
「容姿」や「雑学」も重要で、一定以上無いと顔をあわせた瞬間に去られてしまいます。
また、爆弾システムがあるためにヒロインの登場を抑えることが攻略のうえで重要になりますので、登場条件を満たさないようにパラメータを調整する必要があります。 しかしながら、メインヒロインの藤崎詩織は全てのパラメーターを要求してスーパーマンを目指す必要性があるので、どうしても他のヒロインが登場してしまう悪循環が生じてきます。
抑えるためには、部活動の特性を活かすなど工夫が必要です。
メインヒロインの詩織は「ラスボス」と言われるほど難易度が高いですが、私は当時『電撃PCエンジン』の攻略記事を観て全員のエンディングを見ることができました。
それくらいパラメーターの管理は重要です!

 

 

恋愛シミュレーションの原点にして、エンターテイメント性のゲームとしては神ゲーです。
正統派ではなく、アニメのような個性溢れる女の子達とのギャグ要素のある恋愛を楽しむのなら、このゲームが一番でしょう!