アマガミ

 

 

 

 

 

 

2009年にエンターブレインから発売されたPS2用恋愛シミュレーションゲームソフト。及びそれを原作としたアニメ作品。
エンターブレインが発売したゲーム『キミキス』のスタッフが制作に携わった前作の『キミキス』と同じ世界観でありますけど、時代設定は7〜8年前となっているようです。
そのため、生活必需品の携帯電話が普及していないため使われていません。
地理的には『アマガミ』は輝日東、『キミキス』は輝日南という地域が舞台となっており、互いに隣接した位置にあると思われます。
キャラクターデザインは『キミキス』と同様、高山箕犀氏が手がけています。
『キミキス』が夏を描いた作品であるのに対して、本作は冬が舞台。

 

 

主人公は過去の経験から、恋愛とクリスマスに苦手意識を持つようになっていた。
そんな高校2年生の冬、主人公は「このまま何もしないで高校生活を終えて本当にいいのか?」と思うようになる。
そして、今年の冬は恋に対する苦手意識をなんとか克服し、クリスマスまでの約40日間に意中の女の子と素敵なクリスマスを過ごせるようにと行動するというのが目的。

 

 

過去にエンターブレインが発売した恋愛シミュレーションゲームソフト『トゥルー・ラブストーリー』シリーズのスタッフが制作に携わっっているためか、登校から放課後まで、計4回の時間(休1、休2、昼、放)の中で、様々なイベントを実行し、シナリオを進めていくという流れは同じです。
従来作と同様で、ヒロインの好感度ゲージを上げたり、その後のヒロインを左右するイベントが時間が進むにつれて発生します。
特定の日にちと時間で強制的にイベントに飛ばされる『強制イベント』もあり。
必須イベントを消化しないことにはその後の進展がないですが、行動マップにおける各マスが未消化のイベントへの繋がりを色別表示しているので、マップを観ることでランダム要素は一切排除されています。
攻略手順さえ分かれば、必ず結果が得られる仕組みなので、かなりアドベンチャーゲームのようになっています。

 

 

エンターブレインの恋愛ゲームではお馴染みの、ヒロインと一対一で会話する「会話モード」での話の進め方により、「ごほうびイベント」や「下校デート」などさまざまなイベントが発生します。従来作とは異なる点として、「会話モード」で発生したイベントは一部の例外を除いて、攻略とは一切無関係の要素となっています。
マイナスイベントなどの要素も追加されたことで、シナリオバリエーションや意外性が高まっているのが逆にウケて人気が出たようです♪

 

 

プレイ中のセーブや各エンディングへの到達時に発生するシステムセーブにより、過去のプレイで選択した全ての履歴が記録されていく仕様となっており、ある行動を選択したことが後の周回プレイにも反映され、同じ状況においてもさらなる別の選択肢が追加されていくこともあります。
行動マップのマス目を埋めきるには、様々な条件を作り出す必要があるので、単に全ヒロインの攻略やイベントグラフィックのコンプだけに留まらないやり込み要素があります。

 

 

特定の条件(☆イベント)を満たして各ヒロインに割り当てられた期日に達すると一段上にランクアップし、条件を満たせなかったヒロインとは関係が希薄となっていく嬉しい仕様に。
この期日はゲーム期間中に二度用意されていて、個々のシナリオルート分岐はこの時点で行われます。なお、最高ランク(スキルート)での攻略においても、辿った行動条件次第でBEST・GOOD・BADの、それぞれ異なるエンディングへと至ります。

 

 

家庭用ゲーム機のオリジナル作品の恋愛シミュレーションゲームは、一般的にちょいエロ程度の描写に留められていましたが、本作におけるヒロインとの一部エンディングでは、けっこう際どい会話や描写も含まれています。キャラクターデザインも、セクシーなものが多いです。

 

 

後に、エンターブレインによる制作・著作ソフトの改良廉価版の名称で、「eb! collection plus」通称エビコレ+版の『エビコレ+ アマガミ』が発売されています。「PlayStation Portable」・「PS Vita」対応版もリリースされているので、遊びやすいゲームをチョイスしましょう。
単純なストーリー展開ではなく、けっこう奥深いキャラクターの心の機微が心に響く恋愛ゲームです。