ToHeart
1997年に、Leafから発売された学園ラブコメディビジュアルノベルです。
当初はPCのアダルトゲームでしたが、1999年に全年齢対象のプレイステーション版が発売されて、アニメ化もしました。
プレイステーション版はシナリオが大幅に加筆修正されて、CGも大幅に追加・修正されています。また、オリジナル版にはなかった新規シナリオ(来栖川綾香編)も追加となっていますけど、オリジナル版に出ていた一部のサブキャラは、PS版のシナリオ修正に伴い削除されることに。
PC版とPS版ではタイトルロゴが変更されていて、PC版は“To”と“Heart”の間にはスペースがあり、「To Heart」。
PS版では間のスペースが無くなっていて「ToHeart」に。
PlayStationには18禁ゲームを移植した場合は、タイトルをそのまま使用できないという規制があるようで、それに基づいてのタイトルを変更したと言われています。
ロボットや超能力者などが登場し、ライトノベル的な要素が含まれつつの学園生活が描かれ、PCのゲームながらも後の美少女アドベンチャーゲームに大きな影響を与えた恋愛ゲームの名作です。
各ヒロインのシナリオは切なく、でも重くなりすぎず絶妙なバランス。
特に、マルチ&あかりのエンディングは、涙無しでは見られないほどクオリティの評価が高いです。
主人公もぶっきらぼうですが、世話焼きで憎めないタイプなので、よくあるギャルゲー主人公にありがちな冷めたナルシストっぽさがないのも好印象。
ギャルゲーというより純粋な、まさに恋愛ゲーム白書。
TVアニメ第1期「ToHeart」(ソフトガレージ版)は、1999年4月から同年6月まで放送されて、全13話。
ゲームでは物語の季節は春(1学期)だったのに対して、ソフトガレージ版は夏〜冬(2学期)になっています。アクアプラス監修ですが、原作の展開・設定に若干異なりが見られます。
TVアニメ第2期「ToHeart 〜Remember my Memories〜」は、2004年10月から同年12月までがアニメ魂枠で放送。
この作品はTVアニメ第1期の続編ではなく、ゲーム版「ToHeart」の後日談になっていて、2004年12月に発売予定であったゲーム「ToHeart2」の宣伝も兼ねていた(最終話のエピローグとDVD7巻の映像特典)。また、一部のキャラクターの設定に改変されているところがあります。
面白いです♪
ほぼ、小説を読んでいる感覚なの文章を読むのがきつい人にはツラいかもしれませんけど、「最後まで安心して楽しめる」ゲームです。
1999年の夏に、TBS系列で『toHeart 恋して死にたい』というドラマが放送されていましたけどが、こちらのToHeartとは全く関係ありません。
ファンやマニアの間では、ネット上などで使用する非公式な略称として「東鳩」と表現されることがあるようです。